DIZZINESS

めまい感、めまい

すぐに受診することを勧める「めまい」

突然めまいが起こり、まっすぐ歩けない、手足や顔に力が入らない・痺れる、呂律が回らない、物が二重に見えるといった症状がある場合は、脳卒中などの可能性があります。
すぐに医療機関を受診してください。
こうした症状がはっきりしない場合でも、突然始まり強いめまいが続き、歩行が困難な場合も受診を勧めます。

日常診療において、めまい感を訴え受診する患者さんがしばしばいます。
なかには救急車で運ばれてくる方もいます。
とても不快で、心配な症状です。

では、めまいは耳と脳のどちらが原因でしょうか?

結論から申しますと、どちらでも起こり得ます。
めまいの原因には、耳の奥の内耳にある平衡感覚器官の病気(末梢性めまい)や、脳の病気(中枢性めまい)などがあります。症状だけで原因を決めることはできません。めまいが起きた状況や持続時間、聞こえ方の変化などを聞き取り、目の動き方や歩き方などを診察して総合的に判断します。

問診

1)めまいの性状
2)めまいの誘因と発症様式
3)随伴症状

診察所見

1)神経症候
2)眼振(眼球が往復するような振動)

ケイクリニック

検査

1)末梢性めまい 温度刺激検査
2)中枢性めまい 脳CTやMRI

治療

非特異的対症療法
*脳卒中による中枢性めまいでは脳神経外科による治療を優先します。

急性期
 1)7%炭酸水素ナトリウム(メイロン®) 実は治療効果不明
 2)制吐薬 第1世代抗ヒスタミン薬(トラベルミン配合錠®)
亜急性期
 1)抗めまい薬 ベタヒスチン(メリスロン®)、ジフェニドール(セファドール®)、アデノシン三リン酸(アデホスコーワ®)
 2)ベタヒスチン 最大用量36mg/日用いる
 3)ジフェニドール
慢性期
 1)脳循環改善薬
 2)平衡訓練
 3)抗めまい薬

その他

生理的めまい ①平衡感覚系の不調和状態:高所性めまい、視覚性めまい ②不慣れな頭部の運動:船酔い、乗り物酔い ③不自然な頭部、頸部の姿勢:天井に絵を描くような頸部の過進展

多感覚障害性めまい(良性老人性平衡障害)高齢者によく見られるめまいです。
足の感覚の障害、視覚の低下によるもの。歩行時のみに現れます。

参考文献:神経治療 Vol. 37 No5(2020) ハリソン内科学 第15版