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糖尿病とは、インスリンが不足するために高血糖状態が続く代謝疾患群です。インスリンはすい臓のβ細胞から分泌されるホルモンで、血液中の糖を細胞内に取り入れて血糖を下げる働きがあります。
糖尿病の怖いところは、心臓病、腎臓病、脳卒中、がん、認知症、失明などいろいろな合併症が、初期には全く症状なく忍び寄り、進行してから気付かれるところです。
高血糖状態が続くと体の中のタンパク質に糖がくっつき、ちょうど錆びた金属のようにそのものの劣化を早めます。つまり糖尿病は老化を早めていると言い換えることもできます。
糖尿病は、遺伝因子、環境因子、生活習慣などが複合的に影響し発症します。
日本人は糖尿病になりやすい人種とも言われています。
さらに糖尿病は完全に治ることもないため、一生うまく付き合っていくことが大切です。
① 空腹時血糖 ≧126mg/dl、または随時血糖 ≧ 200mg/dl
② HbA1c≧6.6が2回以上
③ 糖尿病の眼底所見
これらのいずれかがあれば糖尿病と診断されます。
※ 尿糖が陽性だけでは糖尿病とは診断されません。
2型糖尿病
すい臓からのインスリンはある程度分泌されていますが、インスリン抵抗性のためインスリンが効きにくくなっている状態です。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込み、取り込まれたブドウ糖は細胞の活動の元となります。また肝臓ではグリコーゲンとして、脂肪組織では中性脂肪としてエネルギーを貯蔵する際にもインスリンを必要とします。
このインスリン抵抗性を改善させるためには運動がもっとも良いと考えます。
1.食事療法
糖質制限
これまでの糖尿病の食事指導はカロリー制限が中心でした。しかし血糖を上げる食事は脂分ではなく糖質です。糖質を毎日食生活の中で上手に制限することが血糖コントロールに有効です。
1日70~120gの糖質摂取を目指しましょう。白米なら1食70~120グラムまでにして下さい。
山田悟先生のロカボのサイトを是非参考にしてください。
https://locabo.net/about/
※ ロカボ=ローカーボハイドレイト・ダイエット(低糖質ダイエット)
2.運動療法
無酸素運動(レジスタンス トレーニング:筋トレ)
有酸素運動が有効なことは以前から分かっていましたが、最近無酸素運動も有効と言われるようになりました。
スクワット
ご存知筋トレの王様です。腹筋のような小さな筋肉ではなく大きな筋肉を鍛えることに意味があります。1週間に2-3回 スクワット1回15-30回 x 3セット 深めのスクワットはさらに効きます。
ジムに行かれる方はマシンを使って比較的強い負荷で12回 x 3セット
スクワットの代わりにベンチブレスをしてもいいです。
散歩
有酸素運動の代表です。徒歩通勤でもいいです。
1週間に4回以上 1回に30分以上 20分間は中等度の運動強度で歩きましょう。
他に自転車乗りも有酸素運動です。皆さん自転車通勤は如何ですか?
3.薬物療法
SGLT2阻害薬とGLP-1製剤
最近いろいろな糖尿病の薬が出てきました。
特に注目されている薬はSGLT2阻害薬とGLP-1製剤です。
どちらも当院では治療に使っています。値段が高いことを除いてはどちらもいい薬だと思います。
SGLT2阻害薬
尿中へブドウ糖を排泄させ、血糖を下げます。エネルギー出納がマイナスに傾くため体重が少し減ります。だから肥満の患者さんにピッタリ。また一緒にナトリウムも排泄させるため高血圧や心臓の悪い人に向いています。最近腎臓の悪い人にもいいだろうと言われ始めました。
GLP-1製剤
注射薬ですが、週1回のものもあるのでインスリンよりも簡便です。
GLP-1はインクレチンというホルモンの一種で、すい臓でのインスリンの分泌を高めます。
インスリンと違って低血糖を起こすこともあまりありません。どんな2型糖尿病の人にも適応があります。
以上二種類の糖尿病の薬について説明しましたが、当院では
メトフォルミン(1日1000mg ? 2250mg)
(良くならない時)
↓
SGLT2阻害薬 または DPP-4阻害薬(GLP-1)の追加
これで良くならない人にインスリン(注射薬)導入を勧めます。
また初診時に血糖が甚だしく高い人にも、最初はインスリンを使うことを勧めています。
脳卒中(脳梗塞)、心筋梗塞、狭心症、糖尿病性眼病変(網膜症、黄斑浮腫)、腎症、末梢血管病変、下肢壊疽、悪性腫瘍、認知症
健診で高血糖もしくはHbA1cが高いと指摘されましたら、まずはご自身の生活習慣を見直してください。血のつながった家族に糖尿病の人がいらっしゃれば将来糖尿病になる確率はかなり高いと思います。
空腹時血糖126mg/dl以上、HbA1c6.5%以上のかたは医療機関を受診ください。
コントロール目標値(私見)
50歳未満 :HbA1c6.0%未満
50歳から77歳 :HbA1c7.0%未満
78歳から85歳 :HbA1c7.5%未満
86歳以上 :随時血糖300mg /ml未満 HbA1c9%未満
※ 日本糖尿病学会の糖尿病治療ガイドとは少し異なります。
※受付は診療終了時間の30分前に終了してください。
発熱していない患者さんや慢性疾患で受診される患者さんは、
できるだけ発熱外来の時間帯(11:00 - 12:00 、 17:00 - 17:30)を避けて受診ください。
休診日:木曜日午後、土曜日午後、日曜日、祝日
当院へ初来院の方は、受付終了時間が、午前が11:30まで、午後が18:00までとなりますので、それまでに受付を終えていただきます様、お願い致します。
TEL:053-453-8550
電話をされる際は、もう一度番号を確認し、かけ間違いのないようにお願いします。
静岡県浜松市の内科・小児科
けいクリニック
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